【継続した英作文の効果・影響と新しい教材について】
一部クラスでは数年前から、学校全体としては昨年度から小学校高学年~高校生に導入した英作文の効果と、そして問題点解決のための改善についてお話ししたいと思います。
結論から言うと多くのメリットしかありませんでした。生徒たちがどういった事を母国語で考えることができていて、それを英語で表現してもらうには何が足りないのかを外国人講師と一緒に考え、一年間サポートできた点は英作文力と会話力の向上に大きく役立ったと思っています。また継続して同じ形で英作文を書き続けたおかげで、他の雑談で応用・転用できるようになり、一度に話せる長さがかなり長くなってきています。
しかし英検の過去問をベースにした同じような内容を繰り返す為、正直内容に飽きてきている生徒さんもいらっしゃるのかな?と思っています。忙しい事もあると思いますが、後半になるにつれ提出率が若干下がりだした理由の一つはそれでしょう。いくら資格試験の役に立つとは言え、賛成・反対を示し、その根拠だけを書き続けるのは少し退屈ですよね。
そこで最近はその代わりになる会話を促すオリジナル英作文教材を作成しています。Let me introduce ( レット・ミー・イントロデュース ) という教材で、毎週自分の興味のある様々な事柄について8文程度で説明をする英作文教材になるのですが、このプロトタイプがやっとゴールデンウィーク中に完成しました。そこで早速いくつかのクラスで試験的に導入してみたのですが、自分の興味のある職業・国・歌・映画やアニメ等について調べて、それについて英語でできるだけ詳しく説明をするという内容は楽しく取り組めているようです。また今までの英作文で培ってきた表現方法のバリエーションと反復練習のおかげで、質・量・スピードのレベルが全体的にかなり上がっています。
試験的な試みのため、各クラスで違ったやり方に挑戦したり、同じ学年でも導入しているクラスと導入していないクラス等がございます。今年度いっぱいおそらく実験期が続きますが、常に各クラスの生徒さん達にとって今何がベストなのか?どうすれば楽しんでもらえるか?どうすればモチベーションが上がるかを考えながら行っております。導入していないクラスの場合でも、いずれ実施させて頂きますので、ご理解いただければ幸いです。
自分の事を表現するための英作文も、英検に合格するための英作文もどちらも大事ですので、バランスが本当に難しいのですが、ただ合格を目指す宿題だけではなく、やはり楽しさや自己表現が英語で出来る様になることを追及するのがパンプキンの流儀だと思っております。結果と楽しさは両立できますし、工夫とアイデア次第でまだまだ出来ることはあるので、試行錯誤を重ね、現状に満足せず更に・常に改善していこうと思います。みんなで一緒に考え、楽しみながら、次世代を生き抜く確かな力に変えていきましょう!
マネージャー 進藤 有将