スタッフ日記~どうしたら宮崎の子供達に英語を身に付けてもらえるか?~
小学校高学年の英語の授業にモジュール授業導入。「継続」の重要性。
何事も上達するために大事な事、それは「続ける事」です。例えば、サッカーやバスケットボールを週に一回体育の授業で学んだだけでは、なかなか上達しないものです。ピアノなどの楽器も、生活の一部として普段からあたりまえにその楽器に触れている事で更なる上達が期待できるでしょう。英語も同じです。「毎日」理解でき、楽しめる内容の英語に触れ続け、聞き続ける事。これが重要な要素であり、パンプキン・イングリッシュスクールではその手助けになればと家庭学習教材をお出ししています。
以前ニュースレター12月、1月号でも当校々長が文部科学省によるグローバル化に対応した英語教育改革について触れていたのですが、改革実施スケジュールなども公開され、着実に計画は進んでいるようです。その中で今回私が気になったのは、実施計画によると小学校5-6年での教科化については、週に三コマ程度を想定、うち1コマは1日15分のモジュール授業として「毎日」英語に触れるスケジュールを打ち出している事です。
モジュールとは授業を15分に区切って集中して学習の基礎を徹底反復する時間をいいます。同じような事を行うのに授業の一部を利用しようとすると、通常の授業のリズムが狂う事になり、一番集中したり考えたりするタイミングで授業を終わらなければならなくなる事がでてくるそうです。結果として、担任の判断によりついつい「今日は無し」という日が出てきて、効果を出すための最大のポイントである「継続」が出来なくなる事を無くすために考えられたものがモジュール授業です。
つまり通常の45分授業を週に2コマ、残りの三日間は一日15分のモジュール授業を組みこむ事で、通常の授業で学んだ事を反復し記憶として定着させようという試みです。
モジュール授業の留意点として大事な点が二点あります。一点目は、集中した雰囲気を作るようにする事です。惰性で行う反復学習は、効果がありませんので厳禁です。二点目は、スピード感とテンポの良さを大事にする事です。子供に適度な緊張感と達成感を与えるように心がけます。以上二点をふまえこのモジュール授業を行いますと、
スピード・テンポ・タイミング ⇒ 集中力 ⇒ 脳力(能力アップ)
という高回転スパイラルが生まれるので効果的であると言われています。有識者からの支持により、この度の英語教育改革にも採用されました。
このスピード・テンポ・タイミングから集中力を生み出すというモジュール授業のコンセプトは、PLSシステム®の授業でも非常に大事にしている部分です。こうした共通した部分を小学校高学年で並行して学び、強化する事で生徒さんの英語学習に相乗効果が生まれるのではないかと期待しています。
最初の話に戻りますが、英語が話せるようになるための重要な要素の一つは、10分でも15分でも英語に触れる事を毎日「継続」する事です。文部科学省の通達により全国の公立小学校でも組み込まれる事になる「毎日英語に触れる事の習慣化」ですが、残念ながら実際にモジュール授業が組み込まれるのは2018年の予定です。それまでの間は自分達で考え、同じような取り組みをするしかありません。パンプキン・イングリッシュスクールでは、家庭学習計画のご相談もさせていただいております。各副担任が、クラスで行っている内容や担任外国人講師の意見をふまえ対応させていただきますので、お気軽にご相談下さい。
Reference
文部科学省「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」について (文部科学省)
(右記アドレスよりPDFでダウンロードできます) http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/25/12/1342458.htm